「Crs-Launcher」 ドキュメント 高橋 大樹 0.本バージョンについて 今回の修正点は以下の通りです。 ・Backボタンで過去10個分の起動履歴(ヒストリ)を使用可能に ・起動履歴の一部を固定する(履歴として流されない)ことでクイックリストとしても  使用可能に ・今関さん作「McFile」のショートカットに対応 今回追加された起動履歴(ヒストリ)機能は拙作のJogLauncherに準ずる動作です。 基本的に、Crs-Launcherから起動されたアプリのヒストリリストですが、リストの 先頭から設定画面で指定した数だけヒストリとして流されないように設定できます。 これにより、擬似的にその個数分は「クイック起動用リスト」として使用可能です。 あらかじめヒストリに固定したいアプリが先頭からならぶようにCrs-Launcherから 順次起動しておいて、ヒストリリスト内のアプリの並びが思い通りになったところで 設定画面で個定する個数を指定してクイックリストとして固定して下さい。 変更したい場合は、クイックリストの数を0に設定してから(すべてヒストリにする) 再び思い通りに並ぶようアプリを起動し、その後再び固定します。 この個数は調整可能なので、全てヒストリにすることもできますし、全て固定して クイックリストにすることもできます(ちなみに作者は3〜4個を固定、残り7〜6個 をヒストリにしています)。 また、今回今関さん作の「McFile」の新機能であるショートカットに対応しました。 メニューで「Sw.S-Cut」を選択すると現在のタブがショートカット属性になり、 そのタブではショートカットが表示されるようになります。(今までそのタブに あったアプリは先頭のタブに移されます) 緊急対応なので、現状でいくつか制限があります。 ・ショートカットは最大64個まで ・ジョグでの2段階急速選択は働きません また、現在では長いショートカット名は切れてしまって読み取れませんが、これも 今後対策の予定です。 前回までの修正点は以下の通りです。 ・T400のモノクロハイレゾに対応 ・プライベート設定したDOC文書がある時に、プライベートデータ非表示にすると  リスト表示が混乱する不具合を修正 ・その他、微修正 0.8での修正点は以下のとおりです。 ・指定したタブをDOC文書表示に使用できるようにした。選択するとCrs-MeDocが  呼び出されるようにした  (タブ内でアプリとの混在は不可) ・Crs-Launcher復帰時に、アプリ選択カーソルが出ている状態にする設定を追加  (今までは、復帰時は常にタブ選択状態のみ) Crs-LauncherでDoc文書を表示するタブを設定でき、そのタブにはDoc文書の 一覧が表示されます。そこからDocを選択すると拙作のCrs-MeDocが起動され、文書を 読むことができます。このとき、Crs-MeDocで文書を閉じるとCrs-Launcherの 文書リストに戻るようになっています。 ** Crs-MeDocはランチャーからの呼び出しに対応したバージョンを使用して下さい Crs-Launcherの「Tab」メニューから「Sw.Docs」を選択すると、現在のタブが Doc文書属性になり、タブ名が赤茶色になります。このとき、そのタブ内に あったアプリは先頭のタブに移動されます。なお、先頭のタブはDoc文書属性には できません。Doc文書属性のタブでは、Doc文書のリストが表示されるように なります。 なお、DOC文書のビームと削除はアプリと同様のドラッグ&ドロップによる操作で 可能です。 また、設定画面で「Always Startup with Appl.Select」をチェックすると Crs-Launcherに復帰した時にアプリ選択カーソルが出ている状態で復帰するように なります。あまりタブ移動はしない、という方には便利かと思います。 1.はじめに 私はモノクロのWP30JからPalmを使い始めて以来、ずっとLauncherIIIというフリーの ランチャーアプリを愛用してきました。 これは非常に良く出来たランチャーで、WP30J購入2日後くらいにMuchyさんのサイトで 見つけて以来、一度も主力ランチャーの座を譲る事はありませんでした。 ・・・カラー画面搭載のPalmが出るまでは。 残念ながら、LauncherIIIはカラー機では使えませんでした(当時は)。 そこで、Launch'Emというランチャーを次善の策として使用することにしました (未レジスト)。 しかし、このランチャーは無駄に表示領域を使うため、1画面に「まともに」 表示できるアイコン数は9個しかありません(それ以上だとアイコンの一部が 欠ける)。 「アイコンも、アプリの重要なアイデンティティである」 と熱狂的に信じる私にとって、これは実に苦痛でした。 さらなる追い討ちが、ジョグダイヤル搭載機の登場によってかけられます。 上記のランチャーはいずれもジョグには対応していませんでした。 ジョグに対応した・・というより、余すところなく活用した見事なランチャーとして RonDoが登場しましたが、しかし、一覧性重視の私にとって1画面のアイコン数が さらに少ない(かつ、分類の切替がタップ一発ではできない)RonDoは残念ながら 使い勝手は合格ラインに達しませんでした(あくまで、個人的評価です)。 #アプリの顔であるアイコンを「陳列」して「鑑賞」するのも、私の #ランチャーの楽しみな使い方だったりします・・(^^; そして、致命的な打撃は新世紀に入っての春先に加えられました。 SONYが新たに投入してきたCLIEです。ジョグ搭載。カラー。そして、ハイレゾ。 この環境で、満足に使えるランチャーは私にとってはもはや存在しませんでした。 この頃には遅ればせながらLauncherIIIはカラーに対応しましたが、残念な改悪が いくつか存在し、候補たりえない存在になってしまいました。 かくなる上は、解決方法はただ一つ。 そう、自作です。 カラー対応。ジョグ対応。そして、ハイレゾ対応。 これを一挙に行うランチャーとしてCrs-Launcherは誕生しました。 2.特徴と現時点での制限 「Crs-Launcher」には、以下のような特徴があります。 ・ハイレゾ表示による、より多くのアプリの一覧(5x6=30個)が可能 ・タブによる分類とクイックアクセス ・ドラッグ&ドロップによる各種操作 ・ジョグダイヤル、Backボタンに対応 **** 注意事項 **** 本アプリは、SONY製PEG-N700C系のハイレゾ機専用です。 他のデバイスでは使用しないで下さい。これを強行した場合の結果については 一切の責任を負いかねます。 ************** 現在、以下のような制限があります。 ・アプリは最大240個まで(超えるとCrs-Launcher使用不可)、タブは最大16個まで、  タブ表示は2ページ目まで、タブ名は半角で16文字までの制限があります  (なので、とりあえずタブ数は2ページ目で画面右にはみ出ないようにして  運用して下さいm(_ _)m) ・電池残量表示は現在電圧表示への切替ができません なお、従来の解像度用のランチャーを用意する予定はありません(LauncherIIIが ありますし)。 本アプリはベータ版です。 使用は、自己責任にてお願いします。 なお、万が一ランチャー関係でエラーが出てハマった場合の脱出法も書いて おきます(これは、Crs-Launcherに限らず他のランチャーアプリで同様にハマった ときでも有効です)。 ・「ホーム」に設定したランチャーがFatalErrorを出すために「ホーム」を  タップできず(してもリセットになるため)にハマった場合 --->リセット後の環境設定で「ボタン」を呼び出し、ハードボタンに他の ランチャーアプリ又はDB管理ツールをアサインする。その後、ハードボタンでその アプリを起動し「ホーム」へのアサインを変更するか、問題のランチャー関係の 設定ファイルなどを削除するなどして復帰する。 なお、「ホーム」をタップせずにDB管理ツールなどを起動できればよいわけで、 ジョグやハードキーのみでアプリを起動できる類のランチャーと併用しているなら それを使ってハマりから脱出可能。 ・「ホーム」をタップすると見知らぬランチャーが起動してしまう場合 --->たぶんそれは、むかーしむかしのPalmOSのランチャーです。「ホーム」をタップ した時に起動するアプリ(ランチャー)に指定されたものの実体がRAM内に発見 できなかった場合にとりあえずこの古典的ランチャーが呼び出されます。 なので、以前に「ホーム」に設定した(「Always Use ○○」などと設定するのも これに相当)アプリを入れなおして下さい。これで復帰しない場合は、「ホーム」 として設定されている内容そのものがイカレている可能性があります。この場合は 上記のように「Always Use ○○」などと設定できるランチャーで設定しなおして みて下さい。 3.使い方 Crs-Launcherは、アプリを分類して管理・一覧表示することができるアプリケーション ランチャーです。 アプリの分類には名前をつけることができ、これらは分類名が書かれたタブにより 管理します。 起動後のランチャー画面は、上部にアプリ分類タブ表示、下部に各種情報表示、 中央にアプリの一覧表示となっています。 基本的に、アプリケーションのアイコンをタップすることで、そのアプリを起動 します。 なお、アプリ名をGraffiti入力することによるインクリメンタルサーチが可能です。 デフォルトではカレントタブ内のみをサーチしますが、設定でサーチ範囲を Globalにすることで全タブを検索対象にすることができます。 また、改行入力でそのアプリが起動、バックスペース入力で検索をクリア します(検索のやり直し)。 デフォルトで既にいくつかタブが用意されていますが、これらは「Tab」メニューから 新規作成(New)・削除(Delete)・名前変更(Rename)ができます。自分のアプリ 管理のスタイルに合ったタブの編成に再編成して下さい。 アプリは、インストール直後は全て先頭のタブに分類されます。 ここから他のタブに移すには、そのアプリを移動先のタブにスタイラスでドラッグ& ドロップして下さい。 タブの表示の切替は、目的のタブをタップすることで行います(あるいは、後述する ジョグダイヤルでの操作でも可能です)。 なお、タブをドラッグ&ドロップすることでタブ順序の変更も可能です。 タブは、ジョグダイヤルでの選択対象にしないようにジョグスキップ属性を つけることができます。 スキップ属性の付与は、目的のタブを選択し、「Tab」メニューから「Sw.Skip」を 選択して下さい。タブの文字がグレーになり、以後ジョグを回した時にはそのタブが スキップされるようになります。元に戻す場合は、上記手順を同様に行って下さい。 なお、スタイラスでは全タブにアクセスすることが可能です。 Crs-LauncherでDoc文書を表示するタブを設定でき、そのタブにはDoc文書の 一覧が表示されます。そこからDocを選択するとCrs-MeDocが起動され、文書を 読むことができます。このとき、Crs-MeDocで文書を閉じるとCrs-Launcherの 文書リストに戻るようになっています。 ** Crs-MeDocはランチャーからの呼び出しに対応したバージョンを使用して下さい Crs-Launcherの「Tab」メニューから「Sw.Docs」を選択すると、現在のタブが Doc文書属性になり、タブ名が赤茶色になります。このとき、そのタブ内に あったアプリは先頭のタブに移動されます。なお、先頭のタブはDoc文書属性には できません。Doc文書属性のタブでは、Doc文書のリストが表示されるように なります。 なお、DOC文書のビームと削除はアプリと同様のドラッグ&ドロップによる操作で 可能です。 アプリ一覧は、現状では通常表示(4行3列)とハイレゾ表示(6行5列)が可能です。 表示の切替は、左下の四角形が重なったアイコンのタップで行います(あるいは、 後述するBackボタンによる操作でも切替可能です)。 画面左上には、赤外線通信のアイコンがあります。ここにアプリをドラッグ&ドロップ することで、そのアプリを赤外線で送信する事ができます(アプリのみが送信 されます)。 画面右下の「×」アイコンは、アプリの削除です。ここにアプリをドラッグ&ドロップ することで、そのアプリの削除を行います。 なお、削除の確認のダイアログでチェックボックスが3つありますが、それぞれ 以下の動作を設定します。 ・「Delete Application」・・アプリ本体を削除 ・「Delete Related DBs」・・アプリ以外の関連DB(設定DBなど)を削除 ・「Delete Preference」・・システムに書き込まれたアプリの設定を削除 画面下部には、その他に現在の日時・バッテリ残量・メモリ残量も表示されています。 また、メモリ残量の表示の右にある菱形のアイコンをタップするとデバイスを パワーオフします。 ジョグダイヤルでの操作ですが、通常はジョグを回すとタブの切替です。 ここでジョグを押し込むとアプリの選択に切り替わり、アプリ表示部分にカーソルが 出ます。 アプリの選択は、デフォルトではダブルアクションです。最初は横一列分まるごと カーソルがあり、ジョグを回すとカーソルは上下に移動します。 目的のアプリがある行にカーソルが来たところで、ジョグを押して下さい。 こんどはカーソルがアプリ1個分になり、ジョグを回すことで左右にカーソルが 移動します。左右移動で前の行や次の行に行くことも可能です。 目的のアプリをカーソルで選択し、ジョグを押し込むとそのアプリを起動します。 選択中のタブ内のアプリの個数が1行分以下の場合、垂直選択は自動的にスキップ されます。 なお、設定画面で「Disable Dbl-Act.Rapid Selection」をチェックすると ジョグでのアプリ選択はシングルアクションになり、標準ランチャーと同じ 挙動になります。 シルクエリアの「ホーム」をタップした時に起動するランチャーを、Crs-Launcherに 設定することができます。 「Options」メニューから「Preference」を呼び出すと、設定画面が開きます。 ここで、「Always Use Crs-Launcher」を有効にすると、「ホーム」のタップで Crs-Launcherが起動するようになります。 また、設定画面で「Always Startup with Toptab」をチェックすることで、 ランチャー起動時に常に先頭のタブに移動するように設定可能です。 同様に、設定画面で「Always Startup with Appl.Select」をチェックすると Crs-Launcherに復帰した時にアプリ選択カーソルが出ている状態で復帰するように なります。あまりタブ移動はしない、という方には便利かと思います。 4.注意事項 本ソフトウェアはフリーソフトです。このソフトを使用した結果発生する いかなる事態に対しても、作者はその責任を負いません。 本ソフトウェアを雑誌・書籍等に収録される場合は私の方までご相談下さい。 「Crs-Launcher」に対するご意見・ご要望・バグ報告に関しては、私の方までお気軽に お寄せください。   連絡先:taka@ap.kagu.sut.ac.jp   配布元:http://www.ap.kagu.sut.ac.jp/~taka/palm/palm.html 5.謝辞 衝撃的(?)な「ハイレゾランチャー」合成画像を制作されたkajikajiさんに感謝 いたします。あの画像の反響は、ハイレゾ対応ランチャーの需要を推し量る上で 大いに参考になりました(だれかが作ってくれるのもひそかに期待してたのですが、 なにげに私が作ってしまうことに・・(^^;)。また、kajikajiさんには公開前の アルファ版のテストもして頂きまして、貴重な報告をありがとうございました。 また、同様にアルファ版での動作報告をいただきましたイタヤさん、どうも ありがとうございました。 6.更新履歴 0.8d ・Backボタンで過去10個分の起動履歴(ヒストリ)を使用可能に ・起動履歴の一部を固定する(履歴として流されない)ことでクイック リストとしても使用可能に ・今関さん作「McFile」のショートカットに対応 [2002/01/23] 0.8c ・微修正 0.8b ・T400のモノクロハイレゾに対応 0.8a ・プライベート設定したDOC文書がある時に、プライベートデータ非表示に するとリスト表示が混乱する不具合を修正 ・その他、微修正 0.8 ・DOC文書を表示するタブの設定が可能に(タブ内でアプリとの混在は不可) 選択するとCrs-MeDocが呼び出されるようにした ・ランチャー復帰時に常にアプリ選択カーソルが出た状態にする設定を追加 0.7a ・ジョグアシストのマスク処理の強度を向上 0.7 ・アプリ名をGraffiti入力することによるインクリメンタルサーチを可能に 0.6 ・ビームできないアプリが存在した不具合を修正 ・タブに「ジョグスキップ属性」の設定を可能に ・現在のタブの判別性を向上 ・起動時、常に先頭のタブに移動する機能を追加 ・電源オフボタンタップ時にブザーが鳴るのを修正 ・時刻表示の更新インターバルを短縮 0.5 ・ジョグダイヤルによるアプリの選択を2段階式に変更 (従来式の選択も設定により可能) ・タブの表示に2ページ目を用意、画面からはみ出したタブも選択可能に ・その他、不具合修正 0.4a ・スタイラスでのタブの操作での表示の不具合を修正 ・上下ハードキーに対応 ・その他、不具合修正 0.4 ・公開用のベータ版とする ・アプリを1画面で表示しきれない時のスクロールバーを追加 ・不具合修正 ---- ベータ版一般公開 ---- 0.3 ・アプリの削除機能追加 ・細部の挙動を修正 ・その他、不具合修正 0.2 ・タブの編集機能追加 ・アプリのビーム機能追加 0.1 ・ドラッグ&ドロップによるアプリの分類を可能に ・ジョグダイヤル対応 0.0 ・タブによる分類表示を可能にする準備を行う ・ハイレゾ表示を追加 ・タップによるアプリの起動が可能に ・時刻、電池残量、メモリ残量の表示を追加 - ・アプリを一覧表示するだけの威力偵察バージョン試作 ---- 非公開 ----